居宅療養管理指導の情報提供書(様式2)の書き方|記入例・文例つき

公開: 2026年6月16日 更新: 2026年6月16日

居宅療養管理指導を行う歯科医院では、訪問のたびにケアマネジャー(介護支援専門員)へ**情報提供書(別紙様式2 準拠)**を作成します。「どの欄に何を書けば?」「毎回ゼロから手書き・Wordで作るのが大変」という声をよく聞きます。

この記事では、各欄の書き方を OK/NG例つきで整理し、そのまま使える文例集まるごと記入例出す前チェックリストまで、現場目線でまとめます。

制度・算定要件・様式は改定されます。 算定の可否や回数、最新の様式は、厚生労働省の通知・各自治体・審査支払機関の案内を必ずご確認ください。本記事は「書き方(実務)」の参考としてご利用ください。

情報提供書(様式2)とは

居宅療養管理指導では、歯科医師が担当ケアマネジャーに対し、利用者(患者)の口腔の状態や生活上の留意点を文書で伝えます。これに用いるのが、いわゆる別紙様式2に準拠した情報提供書です。制度全体の概要は居宅療養管理指導とは?歯科での概要・必要書類でも解説しています。

  • 目的:ケアプランに反映してもらうため、口腔の状態・必要な配慮を共有する
  • 宛先:原則、担当ケアマネジャー(居宅介護支援事業所)
  • タイミング:訪問(診療)に合わせて月単位で提供するのが一般的

様式2は厚労省通知の参考様式で、レイアウトは医院ごとに調整して差し支えありません。カスタムする場合は「別紙様式2 準拠」と記載しておくと安全です。

様式2と様式3のちがい(かんたん整理)

  • 様式2歯科医師からの情報提供書
  • 様式3歯科衛生士による実地指導等の記録・情報提供(→様式3の書き方はこちら

「誰が・何を書くか」が分かれているので、運用も分けて考えると混乱しません。

書く前にそろえておく情報

手が止まらないよう、先に手元へ:

  • 利用者の氏名・生年月日
  • 訪問した日(様式右上の日付に使う)
  • 担当ケアマネ事業所名・氏名
  • 当日の口腔内所見(衛生状態・う蝕・歯周病・義歯・嚥下 など)
  • 当日行った指導・管理の内容、今後の方針

各欄の書き方(OK / NG 例つき)

1. 宛先・基本情報

  • ケアマネ事業所名・担当者名、利用者の氏名などの基本情報。
  • 右上の日付は実際に訪問・診療した日
  • ❌ NG:作成日を書いてしまう
  • ⭕ OK:訪問した日を書く(作成日と分ける)

2. 情報提供の目的

「なぜ伝えるのか」を一文で。

  • ⭕ OK:口腔衛生管理の継続が必要なため/誤嚥性肺炎の予防のため
  • ❌ NG:「報告します」だけ(目的が伝わらない)
  • 💡 コツ:よく使う目的は定型文にして選ぶだけにするとブレない・速い

3. 病状・経過等(口腔内の状態)

該当する状態を選び、所見を一言添える。

  • ⭕ OK:歯周病あり。義歯が不適合で咀嚼に支障。軽度の口腔乾燥を認める
  • ❌ NG:「問題あり」だけ(具体性がない)

4. 必要な歯科治療・口腔管理

今後の処置・管理の方針を簡潔に。

  • ⭕ OK:定期的な専門的口腔清掃と義歯調整を継続。う蝕処置を予定

5. 日常生活上の留意事項(いちばん役立つ欄)

介護スタッフ・家族が実行できる具体策にするのがコツ。

  • ⭕ OK:毎食後の口腔ケアをお願いします/義歯は就寝時に外し、洗浄・保管をお願いします/むせが見られる際は一口量を少なめに
  • ❌ NG:「口腔ケアをしてください」だけ(何をどうするか不明)

6. 特記事項

上記に収まらない補足(服薬・全身状態・多職種連携・次回予定など)。

  • ⭕ OK:次回訪問時に嚥下状態を再評価予定。主治医と連携中

まるごと記入例(1通のイメージ)

宛先:〇〇居宅介護支援事業所 ケアマネジャー △△ 様 利用者:山田 花子 様(19XX年X月X日生) 訪問日:2026年6月13日

情報提供の目的:口腔衛生状態の改善および誤嚥性肺炎予防を目的として、居宅療養管理指導を実施しているため情報提供します。

病状・経過等:口腔衛生状態不良、歯周病あり。義歯使用中で適合に課題。摂食嚥下機能の軽度低下を認める。

必要な歯科治療・口腔管理:定期的な専門的口腔清掃、義歯調整を継続。

日常生活上の留意事項:毎食後の口腔ケアをお願いします。義歯は就寝時に外し、洗浄・保管をお願いします。食事中のむせが見られる場合は、一口量を少なめに調整してください。

特記事項:次回訪問時に嚥下状態を再評価予定。ご家族・介護職員と口腔ケア方法を共有しました。

そのまま使える文例集(コピペOK)

情報提供の目的

  • 口腔衛生管理の継続が必要なため、情報提供します。
  • 誤嚥性肺炎の予防を目的として、居宅療養管理指導を実施しているため情報提供します。
  • 義歯の不適合による咀嚼機能低下が認められるため、義歯調整および口腔機能維持の目的で情報提供します。

日常生活上の留意事項

  • 毎食後の口腔ケアをお願いします。
  • 義歯は就寝時に外し、洗浄・保管をお願いします。
  • 食事中のむせが見られる場合は、一口量を少なめに調整してください。
  • 口腔内の乾燥が強いため、適宜の水分補給・保湿をお願いします。

特記事項

  • 次回訪問時に嚥下状態を再評価予定です。
  • ご家族・介護職員と口腔ケア方法を共有しました。
  • 主治医(〇〇科)と連携しています。

送付の実務(漏れ・重複を防ぐ)

  • 宛先は担当ケアマネ。施設入居者は、施設×ケアマネ単位でまとめると重複・漏れが減ります。
  • タイミング:訪問に合わせて月次で。提出期限がある場合は早めに。
  • 控え(写し)を必ず保存:いつ・誰に・何を出したかを残しておくと安心です。

出す前チェックリスト

  • 右上の日付は「訪問した日」になっているか
  • 宛先のケアマネ(事業所・氏名)は最新か
  • 情報提供の目的が一文で書けているか
  • 日常生活上の留意事項が「具体的」か
  • 様式の表記は「別紙様式2 準拠」になっているか
  • 控え(写し)を保存したか

手書き・Wordの手間をなくすには

情報提供書は「毎月・人数分」発生するため、作成と送付の効率化が効いてきます。

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  • スマホから、その場で様式2/3を作成・確定(訪問先で完結)
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  • 確定した文書はPCに反映され、施設×ケアマネジャー単位でまとめて一斉送付
  • 別紙様式2/3 準拠のPDFを自動生成(印刷・送付にそのまま使える)

30日間の無料トライアルで試せます。recepostのトップページで、提供文書の画面イメージもご覧いただけます。

よくあるご質問

様式2は決まったレイアウトでないとダメですか?

別紙様式2は参考様式のため、レイアウトは医院ごとに調整して差し支えありません。カスタムする場合は「別紙様式2 準拠」と記載しておくのが安全です。最新の取り扱いは通知・自治体の案内をご確認ください。

様式2の右上の日付には何を書きますか?

実際に訪問・診療した日を記載します。作成日と混同しないよう注意してください。

様式2(歯科医師)と様式3(歯科衛生士)はどう違いますか?

様式2は歯科医師からの情報提供書、様式3は歯科衛生士による実地指導等の記録・情報提供です。誰が何を書くかが分かれているため、運用も分けて考えると混乱しません。

情報提供書はどこへ送ればよいですか?

原則として担当ケアマネジャー(居宅介護支援事業所)です。施設入居者の場合は、施設×ケアマネ単位でまとめると重複や漏れを防ぎやすくなります。

情報提供書をスマホで作成できますか?

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